改名の手順

改名については大きく2つのパターンがあります。
①名前の漢字は変えずに読み方を変える場合
②名前の漢字を変更する場合

①名前の漢字は変えずに読み方を変える

例えば、幹保(ミキホ)→幹保(ミキヤス)、秀美(ひでみ)→秀美(ひでよし)などの場合です。
このように読み方を変えるだけの場合は、住んでいる市役所の戸籍課にて変更手続きを行えば完了です!これで、免許証や保険証なで公的な身分証明書の変更も可能です(^^)
ただし、管轄の市役所によって手続きが多少異なりますので、問い合わせをして確認してから手続きを進めることをおすすめします。

②名前の漢字を変更する

漢字の変更が伴う場合は、管轄の家庭裁判所に「名の変更許可の申立」が必要になります。
僕はこちらのパターンで、美保(みほ)から幹保(みきやす)に名を変更しました。

家庭裁判所に申立を行うにあたり、必要な書類が3つあります。

・申立書
・戸籍謄本(全部事項証明書)
・使用実績

これにプラスして、ftm(mtf)の場合、「診断書」があるとパーフェクトです!
診断書により、使用実績が少なくとも申立が通る確率がグーーンとあがります。

申立書は、家庭裁判所のHPからダウンロードできます。こちら→申立書DL
戸籍謄本は、本籍のある市役所に行けば発行してもらえます。
使用実績については、準備するのに少し時間がかかりますので、計画的に行いましょう!
あくまで僕の経験や周囲の情報からですが、性同一性障害を理由に改名する場合、半年〜1年の使用実績があれば十分だと感じています。

申立が許可されると裁判所から、申立許可証が届きます。
それを本籍のある市役所に持って行き、戸籍上の名の変更を申請すれば、晴れて新しい名前となります。免許証、クレジットカード、銀行口座、パスポートなど変えなければならない物が多いので、計画的に進めていくことをお勧めします。

改名後の名前の使用実績

使用実績は、改名後の名で周囲から適切に認知されるかを示す重要な証拠になりますので、ジャンジャン作っていきましょう。

簡単に作れるものとしては、お店のポイントカードです。身分証明の提示が不要な物が多いので、暫くはポイントカードマニアになりましょう笑
割引キャンペーンや新商品の案内ハガキ等も登録名で届くので一石二鳥です!

また、公共料金の使用者氏名も簡単に変更できます。
電話で使用者名の変更を依頼すれば、すぐに変わりますので、やらない手はないです。

あとは、友達や家族に改名後の名前で手紙や年賀状を出してもらうのもやりました。
とにかく、改名後の名前で周囲に認知されている証を作れれば良いです。

改名の申立書

ここまで準備が整ったら、いよいよ申立になります!
申立書を書く上で重要なのは「名の変更が必要な理由を論理的に伝えること」です。

男として生活していくから・・・だけでは不十分です。
男性でも中性的な名前や一見女性と認識されるような名前の方も多くいらっしゃるからです。

女性名のまま生活することの支障(精神的苦痛、周囲の混乱など)を的確に伝え
改名することによりその問題点が解決されるということを書くと良いです。
僕が実際に申立書の記載した内容を確認したい方は、PDFファイルをお渡ししますので、LINE@よりメッセージください。

家庭裁判所に郵送する前に、申立書のコピーを取っておくことをお勧めします。
追加の質問書が届く場合があるので、申立書に記載した内容と齟齬がないようにするためです。

まとめ

ftm(mtf)の改名手順のポイントについて書きました。
名の変更許可の申立は、一度却下されてしまうと許可がおりにくくなってしまうそうです。
少し面倒かもしれませんが、しっかりと準備して確実に改名を成功させましょう(^^)