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こんにちは!

加藤です。

◾️LGBT教育のやり方が分からない先生方へ

今回は、LGBT教育の必要性を感じながら、授業をすることに抵抗のある先生の声にお答えしたいと思います。

実際、今まで講演させていただいた教育機関でも、対応しなくてはならないことは分かっているけど

「何をどう教えて良いのか分からない」
「学生には早すぎる教育なのではないか」など、

先生方葛藤や苦悩の声を伺ってきました。

それは当然です!!

だって、私たちが大人になるまでの過程で、LGBTや性的マイノリティなんてこと教わってこなかったですもん!笑

一応、性教育なるものは受けてきましたが、男女の体の仕組みと恋愛について軽く教わった程度です。日本って性教育が下手すぎるので、そんな環境の中で育ってきた僕たちには「異世界」ですよね。

しかし、少し触れてみれば、「なーんだ、みんな一緒じゃん」って思うようになるので、抵抗感や不安はなくなるはずです。
海外も行くまでは色々不安ですが、実際行ってみると案外普通に楽しめるのと同じです。

さて、前置きが長くなりましたが、もし僕が学生時代にLGBTの授業を受けるならこんな授業がいいなーっというのをベースに、伝えるべき3つのポイントをご紹介します。

1:性の多様性

学校で習った、「体の性」と「好きになる性」以外に、「心の性」・「表現する性」という2つの視点を入れる事で、一気に世界が広がります!
それぞれの軸で性があり、その掛け合わせで性が決まります。

体の性✖️心の性✖️好きになる性➕表現する性=あなたの性

体が男だからって心も男とは限らないし、女性が好きとは限らないんです。
外見や内面、性格などがそれぞれ違うのと同じことです(^^)

2:性的マイノリティとLGBT

「性」の世界が広がったところで、LGBTについて少しご紹介します。

LGBTとは、

L:レズビアン(女性同性愛者)
G:ゲイ(男性同性愛者)
B:バイセクシュアル(両性愛者)
T:トランスジェンダー(身体的性と自認する性が異なる人々) 

を示す言葉になります。

性は非常に多様なので、LGBT以外の性もたくさんあります。世界的にはLGBTIQやLGBTsと表現されていたりします。
I:インターセックス、Q:クエスチョンンの略,
sは〜などを表しています。

はい、もうたくさんありすぎて覚えられないので、色々だということだけ覚えていればOKです。

つまり、LGBTというのは、性的マイノリティの一部にしか過ぎないということです。

ちなみに、2016年に電通が調査した結果によると、日本におけるLGBTの割合は7.6%、
約13人に1人いるとうデータが出ています。
30人クラスと考えると、1クラスに2〜3人いることになります。

思ったより全然多い!という方が多いのではないでしょうか?

3:LGBTsは病気なの?

もうここまでで、基本の部分は十分です!
あとは、LGBTsに対する正しい認識を紹介して頂けるとかなり安心です。

もしかしたら、LGBTを病気と間違った認識をしている人がいるかもしれませんが、病気ではありません。

ただの「性質」です。

脳が自分の性を判断し
脳が好きになる性を判断しています。

つまり、そもそも男と女以外の性があるということを、私たち人間は分かってるんですよー!
そして、その性質が少し強く出ているのが性的マイノリティと呼ばれるようになっただけの話しです。

しかーし、男女・異性愛が普通とされてしまっている集団の中で
自分は男でも女でもありません!とか男だけど男が好きです!なんて言い出せなかったのです。周りの友達がみんなテストで90点以上取っているのに、自分だ60点だったら隠しちゃいますよね?

そもそも、自分の状態を説明できるほどの情報がなかったいうのもLGBTが誤解されている大きな理由です。

だから、正しい知識を早くから教育することで、誤解を正し
一人一人が自分らしい選択をできるようにしていくことはとても大切だと思います。

もし、私が学生の時に性的マイノリティやLGBTのことを教育されていたら
もっと早く素直に自分を受け入れられたのにな・・・と切に思います。

今回は、性的マイノリティの基本をご紹介しました。
ぜひ、学校でも使って見てください。
実際に私の記事(新聞記事)を使って「自分らしく生きる」をテーマに道徳の授業をやられた先生もいらっしゃいますので、授業への活用方法などもお気軽にお問い合わせください。