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これから治療を考えているFTMの為に歩き方マップ〜性別適合手術編〜

 2019年3月25日

「これから治療を考えているFTMの為の歩き方マップ」をご紹介していきます。

僕が知っている知識や実際に経験してきて感じたことなど全てをここに書いていこうと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

今回は、「性別適合手術について(子宮・卵巣摘出〜陰茎形成まで)」をお伝えします。

すごくざっくり知りたい方は→こちらの記事も参考にしてみてください。

子宮・卵巣摘出の術式について

子宮・卵巣摘出(以下内摘)の術式は3つあります。

費用は開腹法<内視鏡法<膣式となり、開腹法と膣式の差は30万円程度となります。

①開腹法

横に10センチ程度切開して、そこから子宮卵巣を摘出する方法です。

お腹を切るのでダメージが大きいく、回復に時間がかかり切開の跡が残ります。

術野を広く取れるのでホルモンの影響で発達した血管の状態を確認しやすいという見解もあります。

②内視鏡法

おへそに一ヶ所、その周辺3ヶ所に1センチ程度の小さな穴を開け、そこからレーザーメスで子宮卵巣を切り取る方法です。

切除した臓器は膣から摘出します。

お腹を開かないので、比較的ダメージが少ないので回復が早いです。

傷跡も小さいのでほとんど分かりません。

ただし、脂肪が多いと受けられないなど体型に制限があります。

術後の膣から出血する可能性が開腹よりも高い傾向にあります。

③膣式

膣から子宮と卵巣を引きずり出す方法です。

ほかの2つの方法と違い傷跡が一切残りませんので、回復が早いです。

膣が狭いなど条件に合わない場合は、こちらの方法を選択できないこともあります。

開腹・内視鏡に比べると症例数が少なくなっています。

どの方法も国内・タイどちらでも選択可能です。

ちなみに、僕はタイのヤンヒー国際総合病院にて内視鏡法で内摘を行いました。

すごく痛みも少なく回復も早かったですし、出血もなかったです。

陰茎形成について

内摘後〜陰茎形成までの大まかなイメージはこちらです。

国内外問わず手術を受ける病院によって術式や各工程の間隔・同時で行う方法など

微妙に異なりますが、大まかには上記のイメージとなります。

まず、陰茎形成には2つの選択があります。

①立ちション特化型の陰核陰茎形成(ミニペニス・ミニちん)
②いわゆる一般的な陰茎形成

陰核陰茎形成(ミニペニス形成)

①陰核陰茎形成は、立ちションを目的とした形成術となります。

男性ホルモンで肥大化した陰核(クリトリス)をミニペニスに見立て、尿道を延長します。

つまり、尿道延長の際にミニペニスを同時に形成することになります。

大きさは最大で2センチ程度なので、性交時に挿入することは不可能です。

陰茎形成

②陰茎形成は、排尿と性交を目的とし見た目も本来の陰茎に非常に近い形成術となります。

主に3つの術式があります。

1.腹部皮弁法
血管をつなげたまま腹部の皮膚を陰部に移動し、それを二重巻きにして尿道とシャフトの両方を作成する方法です。

3つの術式の中ででは比較的簡単ですが、知覚・性感を得ることが難しいです。

また、形成される陰茎が太くなってしまうことが欠点となります。

2.前腕皮弁法
タイなど海外で主流とされている方法です。

前腕の皮膚を切り離して二重巻きにして尿道とシャフトの両方を作成し、陰部に移植して血管縫合する方法です。

腕の神経を用いるため、知覚と性感の両方を得ることが可能です。

しかし、皮弁となる前腕部に長期間シャフトとなるチューブを埋め込んだ状態での生活が必要です。

その傷跡は非常に大きく消えることはありませんし、腕の動きも制限される場合があります。

3.前外側大腿皮弁法
前外側大腿皮弁(太ももの部分)で尿道とシャフトの両方を作成して陰茎を形成し、

血管をつけたまま有茎で陰部に移植する方法です。

前腕皮弁法と同じく知覚と性感の両方を得ることが可能です。

また、傷跡も同様に残りますが、目立ちにくい場所なので人目につくことは少ないです。

まとめ

今回は、「性別適合手術について(子宮・卵巣摘出〜陰茎形成まで)」の基礎的な部分についてまとめました。

実際に手術を受けた経験談についても記事にしていきますので、

そちらも良かったら参考までに読んでみてください。

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