こんにちは、加藤です。

このページでは、

「これから治療を考えているFTMの為の歩き方マップ」をご紹介していきます。

僕が知っている知識や実際に経験してきて感じたことなど全てをここに書いていこうと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。

今回は、知識ではなく「国内胸オペ体験記」をご紹介しますので

そんなこともあるんだな〜程度に気楽に読んでいただけたら幸いです。

オペ当日までの準備

事前カウンセリングとオペ日決定

事前カウンセリングと病院定めのため2件のクリニックを来院しました。

事前にネットで調べまくって、術式・費用・評判の3つの観点から2件に絞りました。

あとは実際に病院の雰囲気とか先生との相性などで判断しようと思い

事前カウンセリングの予約をしました。

今は胸が大きくてもT字切開にならない可能性が高いですが、

当時は胸大きさ・垂れ具合などでT字・U字・ヒの字のどれかでした。

一件目は、自由が丘クリニック

スタッフや先生の感じはすごく良かったのですが、

一番傷跡が目立たないU字切開でいけるかは「実際にやってみないと分からない」と言われたので保留。

二軒目は、横浜サンクリニック

ナースはとても綺麗な方でしたが

先生がどストレートに物を言う方で、少し苦手w

でも、ハッキリと「これなら 字でいけるよ」と言われました。

どちらの病院も触診されて大きさや脂肪の量などを確認されました。

がっつり触られて握られたりしたので、良い気分ではなかったですが

適切な判断をしてもらうには仕方ないですね・・・

あと、オペができるかの判断材料として血液検査の結果を持参しました。

血が止まりにくい体質などをチェックするためです。

結局、術式の断言と費用が微妙に安かったので、サンクリニックで受けることにしました。

2ヶ月後の3連休に合わせてオペの予約を取りました。

事務手続きと必須備品の購入

オペ日が決定したので、オペ当日に宿泊するホテルの予約をしました。

病院から徒歩3分のビジネスホテルを抑えました。

あとは、大事な手術費用のお支払いです。

汗水垂らして派遣とアルバイトのWワークで貯めた貯金から

50万円を一括で振り込んでやりました!!

(早く受けたいけど手元に全額用意できない場合は、医療ローンも組めるので検討してみてください。)

これで事務的な手続きは完了でした。

それから、術後1週間は重い物は持てないと言われたので

飲み物や日用品を購入しておきました。

直前には、3日分の食料も冷蔵庫に補充しておきました。

オペ当日

いよいよ当日の朝を迎えました。

術後の飲み物や軽食(カロリーメイトやウィダーインゼリー)を買ってから病院に向かいました。

オペ後は着替えが難しいので、服装は、前開きのシャツやパーカーが良いです。

悲しいことに彼女と別れた後だったので、付き添い人が見つからず一人で向かいましたw

親にはほぼ事後報告だったので、付き添いは頼めず・・・心細かった。

案の定先生に「一人で来たんか?寂しな」と言われ、惨めな思いをしながらオペに臨みましたw

皆さんは付き添いの人見つけてください!!w

術前

少し待って診察室に呼ばれ、内科的な身体チェックをされOKが出ました。

オペ着とオムツを渡されお着替えです。

麻酔かかってると排泄機能が効かないので、オムツ渡されます。

着替えが終わるとあっという間にオペ台へ。

麻酔は、背中から麻酔薬を投入する方法でした。

これがめちゃくちゃ怖くて痛かったので、吸引麻酔をお勧めします。

視界の片隅に太い注射器が見えて怯え上がりましたw

でも動いたら危ないので、しっかりと体を抑えられていました。

次に瞬間、背中に強く針が押し当てられ液体が入っていくのが分かりました。

冷やっとした感覚が全身に渡り徐々に意識がなくなって行きました・・・・

術後

遠いところから誰かに呼びかけられている声が聞こえました。

だんだんと声が近くなり目を醒ましました。

とった乳腺みるか?と言われ

よく分からない血の塊を見せられましたw

ちょっとしてから休憩室に案内されました。

朦朧とする意識の中ベットを降りて歩いて向かったんですが、

猛烈にフラフラするし猛烈に寒い。

術後すぐはこんなもんかぁと思いながら歩いていると

ナースが「大丈夫ですか!?」とちょっと焦った様子で声をかけてきました。

「はい、寒くてフラフラしますが大丈夫です」と答えると

戻ってくださいと言われ、支えられながらオペ台へ。

先生が少し慌ただしく寄ってきて、何やら手の甲から針を刺され点滴です。

そこからまた意識がなくなり、恐らく2〜3時間眠ってたようです。

どうやら極度の貧血状態になってしまったようでした。

そんなこんなで、どうにか復活したのが夕方の5〜6時頃でした。

ドレーンという血抜きのバッグをつけた状態で

バストバンドでしっかり固定されました。

痛み止めを処方され、病院を後にします。

数百メートル先のホテルがとてつもなく遠く感じました・・・

胸全体が腫れていて熱を持った状態でした。

今までに経験した事がないレベルの筋肉痛に襲われると覚悟しておいた方が良いです。

その日はホテルの部屋に入り、ずっと横になっていました。

バストバンドは外すな!と言われていたので、

胸の状態は把握できませんでした。

痛み止めを飲んでもある程度の痛さはあったので、

寝たり起きたりを繰り返した長い夜でした・・・。

オベ翌日〜術後1ヶ月

翌日

ドレーン抜きと胸の状態を確認する為、診察に向かいました。

バストバンド、包帯、ガーゼを全て剥がされ

初めて胸の状態を確認できました。

まだ腫れが引いていないのと形が整っていないので、真っ平らとは言えませんでしたが

明らかに「おっぱい」ではなくなっていました。

ドレーン抜きもちょっとビビっていたんですが

まったく何も感じずに終わりましたw

傷口のケアの仕方を習いながら手当をされ

再びがっちりと固定されて診察は終了でした。

帰り際に先生が

「いや〜昨日はちょっと焦ったよ。身体に対する出血の量が多くて貧血なっちゃたんだね。
たまにあるんだよなぁ。薬用意しておいてよかったよ!」

っと告げられて、ちょっとヤバかったという事に気がつきましたw

ドレーンが無事に抜けたので、帰宅となりました。

病院から自宅まで2時間半以上の道のりをフラフラしながら帰りました。

術後検診までのケアと生活

術後1週間は仕事を休んだ方が良いと言われていましたが、

力仕事ではなかったので、術後4日目から仕事を始めました。

しかし、固定している&胸が突っ張るので動きは非常にとろかったです。

ただ、次のことに気をつければ日常生活に支障はほとんどありませんでした。

1. 激しい運動をしない・力仕事をしない
2. 傷口を清潔にする
3. よく食べてよく寝る

一番大変だったのが、「お風呂」です。

術後3日目?から傷口を濡らさなければシャワーを浴びても良いと言われたのですが

腕も上がらないので、頭をめっちゃ下げて変な格好で頑張って浴びました。

濡らせない部分は、タオルでふいて臭わないようにしましたw

傷は消毒せず、清潔に保つだけで良いと言われたので、

傷口を清潔な綿でゴシゴシしておきました。

1週間後からはシャワーで洗って良いと言われていたので

恐る恐るシャワーをかけて綺麗に洗いました。

2週間経過して、すっかり普通の生活に戻っていったんですが

傷の一部がジュクジュクしてしまい

もうすぐ術後検診なのに、これではあの先生に怒られると思い

キズパワーパットを駆使して綺麗に治してやりました!w

術後経過検診

傷の治り具合や胸の形を確認するため、クリニックに訪問しました。

キズパワーパットのおかげで綺麗に治っていたので問題なし。

肝心の胸の形ですが、概ねよし!でしたが

若干脂肪の偏りがあり、凹んでいる部分と盛り上がっている部分がありました。

でも、半年くらいすれば形が整うとのことでした。

もし、その時に気に入らなければ、お尻やお腹の脂肪を使って形を整えることも可能と言われました。

その他は特に問題はなかったので、全行程が終了しました。

結局、胸の状態は徐々に落ち着いていきナチュラルな仕上がりになったので

修正もなく済みました(^^)

まとめ

今回は、僕の胸オペ実体験を書かせていただきました。

記事を読んでよくいただく質問にはお答えできたかな〜と思いますが、気になる事などあればお気軽にご連絡くださいね!

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