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Trans-border:LGBTに悩む方のライフサポート

当事者インタビュー〜LGBTの多様な生き方:バイセクシュアル〜

 2019年3月27日

こちらでは、LGBTの多様な生き方をテーマに、LGBT当事者との対談記事を掲載していきます。
一人でも多くの当事者のリアルな声に触れる事で、LGBTに対する理解が深まり当事者への感じ方が変わったり教育機関や企業などでLGBT対策をされている方には、具体的なイメージを持っていただけると思います。

それでは、当事者の多様な生き方をお楽しみください。

バイセクシャル女性(25歳)Yさん

加藤幹保
今日は対談にご協力いただき、ありがとうございます!
Yさん
いえいえ、よろしくお願いします。
加藤幹保
では、早速初めていきますね!緊張しないでくださいね!いつも通りで(^^)

バイセクシャルだと自覚した時期

加藤幹保
よく聞かれると思うんですが、いつから自分のセクシャリティを自覚しましたか?
Yさん
きちんとバイセクシャルという言葉を知ってわかったのは中学生の時です。
加藤幹保
中学生なんですね!そうか、中学生で言葉を知るんですね。多少のジェネレーションギャップです。
Yさん
そうですよね。
加藤幹保
どうゆうきっかけでそう思うようになったんですか?
Yさん
女子中学に通っていたんですけど、クラスの女の子を好きになってしまって・・
加藤幹保
そうなんですね、よくある話ですね笑
Yさん
そうなんです!本当によくあるパターンでよくある話で笑で、そこらへんの時期からクラスの友達からも性についての情報が入ってきて、女子校ってこともあってレズビアンの友達もいましたし、バイセクシャルという言葉も知っていたので、自分もそうなんじゃないかと思いました。
加藤幹保
じゃ、女子校ってのもあって、性に対する話はオブラートに包まずにオープンだった感じですか?
Yさん
そうです!オープンでした。
加藤幹保
わかりますよ。僕も高校は女子校だったので笑その時、女の子を好きになってレズビアンだとは思わなかったんですか?
Yさん
いや、思わなかったです。男性も好きだったので。中学校の時は学校というミュニティが全て女子だったので、男の子を好きになることはなかったけど、小学校の頃とか歴代の好きになった人は男の子でした。それを踏まえてバイセクシャルじゃないかと。
加藤幹保
なるほどね!そうか。周りに女の子しかいない環境だったから、自然と女の子を好きになった感じなんですね。
Yさん
はい。でも、今思えば、もっと小さい幼稚園の頃から憧れの年長のお姉さんがいたんですけど、ちっちゃい時は男とか女とか好きとか分からないじゃないですか。だから、それが憧れだったのか恋だったのかはわからないですけど、今思うとそうだったのかなと思います。
加藤幹保
そうですよね!中学生で自覚した時に、バイセクシャルであることに対して、どういった捉え方をしたか覚えてます?
Yさん
悩みましたね。好きになっただけなら良かったんですが、その人とお付き合いしてしまったので、ばれたらどうしようの一言ですね、中学生の間は。
加藤幹保
めっちゃわかります。
Yさん
これはもうマイノリティあるあるですよ。
加藤幹保
ですね。その女性と付き合う前は、男性と付き合ってたんですか?
Yさん
その子が初めての恋人でした。
加藤幹保
じゃあ、始めてが女性だったんですね!どんなデートしたんですか?
Yさん
学校帰りに手をつなぐくらいですね。
加藤幹保
中学生はそんなもんですよね。
女子ってスキンシップ激しいじゃないですか、手つないだり抱きついたり普通にするし。カモフラージュしようって考えたりしました?
Yさん
それが、できなかったんですよ。皆さんが敏感で。あと、私の愛情表現が激しくて、周りにばれ始めまして苦笑
あの二人はただの仲良しじゃないぞと。ま、見ればわかりますよね。
加藤幹保
ですね(苦笑)
Yさん
カモフラージュできないから、敢えて避けるようになりました。
加藤幹保
あーわかります!懐かしいなと自分の経験と重ねてしまいました。その方とは長かったんですか?
Yさん
具体的には覚えてないですが、ほんの数ヶ月だったと思います。相手は若い時の気の迷いみたいな感じで付き合っただけだったので・・あとは、周りの目が気になって、だんだん私たちの関係が噂になってしまって・・。相手の子が、私といると迷惑になるからっと言って別れを告げられました。
加藤幹保
初恋は苦い思い出ですね。その後の恋愛はどうでしたか?それがきっかけで悩んだこととかありましたか?
Yさん
悩みましたね。そう、だからもう絶対女性とは付き合わないと思いました。
加藤幹保
そうなんですね!そこまで思ったんですか!
Yさん
はい、もう諦めるしかないって、可能性がなさ過ぎるって思いました。なので、もう女の子はやめようと思って、中学は一旦そこでストップしました。
加藤幹保
なるほど。じゃ、その後は男の子を好きなったんですか?
Yさん
はい。高校は共学の学校に進学して、そこで男性の先輩を好きになり、お付き合いしました。
加藤幹保
それは自然と好きになったんですか?その、女性がダメだから無理やりにっと言うわけではなく?
Yさん
自然でしたね。まぁ、他にも可愛いなぁと気になる女子もいましたけど。気が多いので笑
加藤幹保
そうなんですね、気が多い笑
気になる子が数人いる時ありますよね笑 その気になる子の性別は関係なく、男性もいれば、女性もいるってだけですもんね?なるほど。そう考えると、はやり対象が広いですね。
Yさん
そうですね。高校の時は、いきなり共学になったので、クラスに男子がいることが珍しくて、男の子ばかりに目がいきました。なので、男の子ばかり好きになりました笑
加藤幹保
そういうことですか、面白いですね笑 目移りしちゃったんですね?
Yさん
はい笑 でも、高校ではその一人の方としかお付き合いしませんでしたよ。高校2年生から社会人になるまで付き合わなかったです。
加藤幹保
そうなんですね。ちょっと意外です笑
Yさん
そんなそんな、やめてくださいよ笑
加藤幹保
偏見ですね、失礼しました笑
ここまでお話を伺って、男性とお付き合いしてる時は世間的に言う「普通」のカップルだから特にセクシャリティについて悩むことは少ないのかなーっと感じたんですが、中学生の時と高校生の時で、ご自身のセクシャリティに対する考え方に変化はありましたか?
Yさん
そうですね、高校生の時に男性ばかりを好きになったので、自分がバイセクシャルなのか、それともあれは気の迷いだったのかというのは思いました。
加藤幹保
なるほど。確かに迷いますね。思春期の一時的な気の迷いみたいのも確かに女子には多い気がします。
Yさん
あります、あります!女子校で他のクラスにもあの2人付き合ってるんじゃないの?みたいなのは、数件ありました。でも、その中には気の迷いみたいな方もいました。
加藤幹保
ですよね!わかります笑
これも女子校あるあるかもしれませんが、女性しかいない環境になったら、女性も好きいなれる的な性質を持っている人の割合が男性に比べたら高い気がするんですよね。
Yさん
適用能力が高いですよね。
加藤幹保
ですね。性質の違いなのかな。
Yさん
それと、これは私の個人的な意見なんですが、日本って昔から「ゆり文化」好きじゃないですか。宝塚とかマリアさま?みたいに。あと少女文学でも、お姉さまと後輩が淡い恋愛をするみたいなのが、昔からあるんですよね。だから、そういった文化的な背景も関係してるんじゃないのかなって思います。そういう文化を見ているもしくは母親が見ていたりすれば、自然と耳には入ってくるじゃないですか。だから、それが頭の隅にあって、ふとした瞬間に開花するパターンもあるんじゃないかなと私は思います。
加藤幹保
なるほど、今まであまりその部分は意識したことなかったんで、新たな気づきです。
少し脱線しましたが、そういった考えもあって、自分がバイセクシャルなのか、一時の迷いみたいなものなのかが分からなくなった時期だったんですね?
Yさん
そうです。すごく迷った時期でした。
でも、高校生の時は本当に男子しか好きにならなかったので、男性と恋愛することが一番楽しいと思っていたので、そこらの女子高生と何も変わらない生活でした。
加藤幹保
エンジョイできてよかったです!高校卒業後は服飾関係の専門学校に行かれたんですよね?
Yさん
はい。

セクシャリティをオープンにできた専門学生時代

加藤幹保
専門学校での生活は自身のセクシャリティを含めてどうでしたか?
Yさん
専門は一応共学だったんですが、クラスに男子が1人しかいなくて、しかもその子はゲイの子だったんです。
加藤幹保
ほぼ女子校だし、面白い構成ですね。そのゲイの方は柔らかい系ですか?
Yさん
はい、物腰が柔らかい感じで、見たらすぐ分かります笑
服飾系なのでセクマイの人が多かったです。トランスいなかったんですが、ゲイ・バイ・レズビアンはいましたね。隠してはいるけど、だろうな!って人がいっぱいいて。なので、ここなら友達できるな!って思って、クラスのゲイの子に話しかけに言って何となくそうゆう話をしてみたんですよ。そしたら、向こうがあっけなくカミングアウトしてきて。そして、私もそうかもしれない(バイセクシャル)かもしれないって言いました。
加藤幹保
じゃぁ、あっさりとカミングアウトし合えたんですね。
Yさん
はい、たしか初日とかだった気がします。
加藤幹保
えー!早っ!笑
Yさん
すぐ言えたんですよ。
加藤幹保
他のクラスにもたくさんセクマイがいたんですか?
Yさん
はい、後に発覚しました。
加藤幹保
どのくらいの割合でいたんですか?
Yさん
だいたい一学年80人で、私が知っているのは40人だけですが、それだけで6人いましたね。
今も仲良くしているバイセクシャルのグループがあるんですが、初めて3人で飲みに行った時に、各々がこの子はバイかレズビアンなんじゃないかなーって思いながら話していて。一人がそうゆう話しを始めたら、私も!私も!みたいな感じでした笑
加藤幹保
面白い笑 そんな感じならもっといるかもしれないですね。
Yさん
いると思いますよ。
加藤幹保
服飾関係もそうですけど、芸術系とか美容系ってセクシャルマイノリティの割合が多いじゃないですか。何でなんだろう?って気になっているんですが、感覚として分かる部分とかありますか?
Yさん
あ、それ大学のジェンダー論で聞いたんですけど、作品で人を評価するからセクシャリティは関係ないんですって!だから皆んなどんどんオープンにしちゃうみたいです。
加藤幹保
あ、なるほど!そうなんですね!!人にフォーカスがいかないからなんですね。
Yさん
はい。もっと深堀すればちゃんとした理由があるんですが、軽く言うとそんな感じらしいです!
加藤幹保
けっこうスッキリしました!ずーーと気になっていたんですよね。芸能とかもそうで、メイクアップアーティストとかファッションコーディネーターって、ゲイだなって思う人多いじゃないですか。
Yさん
はいはい。動き見たら一発で分かるやつですね笑
加藤幹保
そうです笑 華道家のカーリーとかもそうですし。
Yさん
あ、假屋崎さん笑 あとは単純に感受性が豊かなのかなって思いますけど。
加藤幹保
それすごいあるなって思うんですよ!トランスは、あんまり関係ないなって思うんですけど、LGBはすごく感じますね。
Yさん
そうですね。トランスの方は分からないですが、LGBはあると思います。
加藤幹保
なんだろうな。言葉で現すのは難しいですが、醸し出す雰囲気かな。
Yさん
うん、ありますね。何か飛び抜けたものを感じます。なので、専門の時は、ゲイステータスみたいのがあって、ゲイと連んでいる私カッコイイ!みたいな風潮がありました。所謂、おこげってやつですね。
加藤幹保
おこげですか・・??ゲイって一般的には男同士で気持ち悪いみたいな印象を持たれてしまうケースが多いですが、僕たちの間では、洗練されたイメージありますよね?
Yさん
あ、私の場合は、初めて二丁目に言った時に自分をオープンにできた、理解者(ゲイ)と一緒にいることにステータスというか心地よさを感じたって意味で、一緒にいるといいみたいな感じです。そして、私が見た感じですと、ゲイと一緒にいる女の子って実はゲイを嫌っている子が多い気がします。
加藤幹保
へーー!そうなんですか?それはどういった感じで?
Yさん
んーー。プライドが高くて、自分の作品を評価されたいから、醸し出す雰囲気を上げるためにゲイと連んでいるみたいな感じです。
加藤幹保
そうゆうことか!
Yさん
そうです。あの子はアートに精通していると思われたいとか。
加藤幹保
あー!自分の見せ方とかブランディングの中に、ゲイといるっていうことが含まれてるんですね!
Yさん
そうです、そうです!ゲイの近くにいる女に思われたいみたいな。
加藤幹保
なるほど。
仲の良いゲイの方を含め、セクマイで集まって色々話したと思うんですが、その内容は悩みとかネガティブなことが多かったのか、どちらかいうとプライドを持ってポジティブに捉えるグループだったのか、どっちのタイプでしたか?
Yさん
んーーーーーーー。カミングアウトをするまでは、悩みの方が多かったです。みんな。
でも、カミングアウトした後はポジティブでした。彼氏とけんかしたのよーとか普通に恋愛の話しもしてくれるようになったし。じゃぁ、一緒にいい男探しに行こう!とか言って探しにも行ったし笑 お互いにオープンで楽しんでました。
ただ、周囲にカミングアウトしようか悩んでいた時期は、みんなネガティブでしたね。ねーねー、親に言った?みたいな。
加藤幹保
やっぱり、カミングアウトって共通課題で、どのセクシャリティも。悩みますよね・・・
Yさん
はい。あと、プラスになるかマイナスになるかは、何かイベントがあった時ですね。誰にも文句言われず、恋人がいて楽しい時期は本当プラスなんですよ。聞いて彼女が、聞いて彼氏がーってみんな言うんでうけど、とにかく何かイベントがあった時は、マイナスになりますね。例えば、親にばれたとか。友達に冷やかされたとか。そういうマイナスなイベントが発生した時には、ガンっと落ちますね。やっぱ私は普通じゃないんだって。
その友達のゲイの子がお母様と喧嘩した時に、「あんたはやっぱり普通じゃない」ってトドメを刺すように言われたらしいんですよ。もちろん、喧嘩の原因として他の要因もあるんですけど、そこには自分がゲイであるってことも含まれるって言っていて落ち込んでました。
加藤幹保
やっぱり、そこですよね。恋人とかって無償で自分を肯定してくれる存在じゃないですか、それは僕たちのようになかなかオープンにできない人にとっては、より大切な存在ですよね。
Yさん
そーーーなんですよ!!私たちみたいに、ま、私はバイなので半々ですけど、同性の恋人がいる時は、やっとやっと掴んだ!という想いなので、人一倍嬉しいんでしょうね。私たちにとって恋人ができるって。
加藤幹保
やっぱり僕たちにとってパートナーの存在ってめちゃでかいですね。ぶっちゃけ、パートナーさえいれば何でもできるって思いますもん笑
Yさん
はい、はい!!笑もし結婚制度がなかったら、もっと自由に恋愛できるんですけどね。今は、結婚願望が強いので、女性への気持ちをセーブして、男ばっかり考えています笑
加藤幹保
じゃ、同性婚がOKになったら大分変わりますね。
Yさん
はい、変わると思います。そしたら浮気しまくりそう笑
こうゆう事いうから、同性愛はダメとか言われちゃうんですかね・・・
加藤幹保
異性愛者でも変わらないですけどね笑やっぱり、何でもオープンにできる存在が必要ですね。
カミングアウトで一番悩むのは親が多いですね。友達とか兄弟って割と言えるんですけど、親はなかなか言えないですよね。それって何でだと思います?
Yさん
言えないですね。兄弟はどこか他人の部分があるじゃないですか。自分で産んでないし。でも、親は、自分が作って自分が産んだって意識があるので、セクシャリティだけじゃなくて、障害とか病気とかでもそうですが、「自分のせいで」って思われるとか。あとは、マイノリティじゃなくても親に性のことって言い難いじゃないですか。
加藤幹保
確かに、特に日本はね。
Yさん
はい。人によっては彼氏出来たも言いづらいって子もいるので。あと例えば、生理来たも言えなかったりで、性について話すこと自体がタブーになっているので。
加藤幹保
ホントそうですね!その通りだと思います。
Yさん
それにプラスしてマイノリティが乗ってるんで。
加藤幹保
そう!今まったく同じこと思いました!
Yさん
ですよね!みんな同じこと思ってるんですよ!もう言えないよーって感じですよね。
加藤幹保
ダブルパンチですもんね。僕はマイノリティの要素よりもセクシャリティについての教育があまりにも無さすぎると思うんですけど、Yさんはどう思いますか?
Yさん
本当にそうで、全く同感です。男女の性もよく分からないのに、多様性とか言われてもWhat?!って感じじゃないですか。
加藤幹保
そうですよね!いや、本当に!!その部分って周りの方も言ってます?
Yさん
はい、性教育さえちゃんとしてれば!って。じゃなかったら、死因が中絶1位みたいな事にはならないんですよ!
加藤幹保
知識が無さすぎますよね。性教育が下手すぎるんだよな・・・
Yさん
本当にそう思います!だから、パーソナルスペースも分からない人がいて、平気でセクハラするんですよ。習って来なかったから分からないんですよね。
加藤幹保
アメリカとかだと小さい時から普通の事として、教えられるみたいで、親の所有物じゃなくて、小さい大人を扱うっていうか。
Yさん
そうです、そうです!
性教育も生理とセックスについてしか教えてないので、もっと「多様な性があるよ」とか、「人のプライベートゾーンはここだよ」とかを教えればいいんですよね。
加藤幹保
そうやって普通に教えていけば、LGBTとかってわざわざ言わなくて済みますよね。
個人的には、LGBTとかアライって分けて言ってる事がちゃんちゃらおかしいと思うんですけどね笑
Yさん
そうなんですよ!そう思います。
加藤幹保
ま、見えないから見えるよにしてるだけですよね。
Yさん
そう、可視化の為ですよね。
大人になってから教えられるので、余計な肉付けがされてしまって偏見になるんですよね。私は、個人のちいさい偏見は持ってもいいと思ってるんです。
それを口に出さなければ。なので、小さい時から習っておけば偏見は起きづらくなるなって思いますね。
加藤幹保
うん、ホントそうですよね。すごい今その事について考えていて、セクシャリティ然りなんですけど、小さい頃に「みんな一緒だよ」って色々習っていて、でも大人になるにつれて「みんな違う」って気づくじゃないですか。でも、小さい時からみんな一緒で安心。みんな一緒がいいんだっていうのを刷り込まれているので、違うものをギャップとして捉えて、そのギャップが偏見とか差別として現れてるんじゃないかなと。
Yさん
ホント、それおっしゃる通りですよ!
加藤幹保
やっぱり、そう思いますよね。
ちょっと熱くなって脱線しましたが・・・・専門学校の時は友達にも恵まれて楽しく過ごせたみたいですね。
Yさん
いえいえ!
そうですね、なので一番自分らしくいられました。あの環境と人がきっかけでした。ちゃんと自分を解放できたのは。

LGBTとカミングアウト

加藤幹保
いいですね。一度自分を解放する経験をすると、あー、解放していいんだって思いますが、いつも出来るわけじゃないんですよね。どうですか、ちゃんと解放できてますか?
Yさん
いや、出来てないと思います。
加藤幹保
社会人になってからは、自分のセクシャリティをオープンにしてますか?
Yさん
してないです。仕事柄言えないんですよね。女性の下着を扱う仕事で、裸を見なくてはいけないので、言ったら大問題です。
でも、以前の仕事でも言ってなかったです。やはり専門の時とは違い、マジョリティだらけの所にいるので、絶対にばれてはいけないと思っていましたし、今でも思っています。
加藤幹保
苦しくないですか?
Yさん
苦しいです。でも、わざわざ男性を選べば皆んなと彼氏トークもできるので。ただ、好きな女の子ができちゃった時は、皆んなには言えないので・・・
加藤幹保
じゃぁ、中学生・高校生時代の感覚に戻っちゃってる感じですか?
Yさん
戻っちゃってますね。でも、職場でハブられるって凄く大変で、仕事が回らなくなってしますので・・・なので、余計な波風を立てないという意味で、敢えて言わないです。友達とかなら、気持ち悪いって言われたら離れればいいですけど、職場はそうゆうわけにはいかないので。自分のためにも、周りのためにも言わないです。
加藤幹保
「自分のためにも、周りのためにも」なるほど。
確かに僕もこんだけオープンにしてますが、会社勤めだった時は、直接面と向かって言ったことはないです。なんだろう。仕事を進める上では必要ない情報だからですかね。
Yさん
はい、そうなんですよ。だから言わないです。
加藤幹保
でも、仕事の話だけならそれでいいですけど、他愛もない話しが厄介で、ストレス感じる時もありました。例えば、学生時代の話になったりして、女で過ごしていた自分を隠す為につじつまを合わせて話さなきゃなくて。
Yさん
女子校だったんですよって言ったら全てがバレますもんね笑
加藤幹保
そうなんですよ笑
Yさん
なるほど。そこは、性自認と性指向の違いですね。トランスの方は見た目の変化とかもあるし、表現の仕方としては適切じゃないかもですけど、病気として捉えられるので、言ったところで気持ち悪いとか思われることってそんなにないんじゃないかなと。
加藤幹保
それは感じる部分あります。トランスと性同一性障害の違いを理解している人は少ないので、それはそれで問題なんですけど。ただ、性同一性障害という言葉が社会に浸透しすぎて、一種の病気として認識されているおかげで、あ、そうなんだ。くらいですね。
Yさん
はい。ゲイとかバイだと「それただの好みでしょ」って思われるので。
何て言うんでしょう・・病気ではないのに異質だから嫌われやすいのかなと思います。
加藤幹保
「指向」じゃなくて「嗜好」と認識されちゃってますね。
やっぱり、そういった印象がある事を僕たちは痛いほどわかっているじゃないですか。
だからこそ、自分たちも凄く偏見があって言い出せなかったりするのかなーっと思うんですが、Yさんはどう考えてますか?
Yさん
もーはい。本当に。それと、トランスの方は既に女性になっている、男性になっている方については、きっとストレートの方が多いので、”普通”じゃんってなると思うんですよ。もちろんゲイ、バイ、ビアンの方もいますけど。それが、ゲイ・ビアンになると、「え?私の事好きなの?」って思われてしまうので、言いにくいのもありますね。
加藤幹保
あー、なるほど。
Yさん
そう、仲間にさせられちゃうぞみたいな。こいつに手出されちゃうぞみたいな。なので、カミングアウトしたらしたで面倒臭いんですよね。
加藤幹保
カミングアウトのメリットがまだ少ないってことですね?
言った瞬間はすっきりするんですが、少し経つと周囲からどう思われているのかが気になったりしちゃいますよね。
Yさん
そうです!メリットが少ないです。マイナスな部分が出てきてしまいますね。カミングアウトってなると。
私、家族にはカミングアウトしてないんですよ。
加藤幹保
あ、そうなんですね。
Yさん
ま、言う必要もないかなと思って。一番最後に付き合う人=結婚する人を男性に選んでおけば、問題ない訳じゃないですか、正直。よくバイセクシャルずるいって言われるけど、まあずるいんですよ。
加藤幹保
それは自分の特性を生かしているからいいと思いますけどね。
Yさん
ま、そうなんですけど・・中学生の時、自分がそうかもしれないって思った時、なぜか姉に言ったんですよ。なぜか。そしたら、口聞いてくれなくなりました。一時ですけど。
加藤幹保
今は大丈夫ですか?
Yさん
はい、でも今でもその話は若干タブーになってます。私がゲイの子と仲良くしている事とかは姉も知っていて全然偏見とかないんですけど、私が女の子の話をするとあんまり良い顔しないというか・・・だから、私もしないようにしていて。
たぶん、家族にいるのが嫌なんですよ。しかも自分と同じ性別で。気持ち悪いっていうか、不安なんでしょうね。心配半分、気持ち悪い半分って感じだと思います。
加藤幹保
うん。まー心配ってのは絶対ありますよね。兄弟って親とは違って他人だけど、血のつながりがある友達みたいな。
よく聞くのは、自分の人生の邪魔するなよ!ってやつですね。自分が結婚する時に、家族にそうゆー奴がいると結婚に不利になるんじゃないかって。
Yさん
あー!そうなんですよ!きっと姉もそう思ってるんですよ。
加藤幹保
僕は弟が2人いて、そのうちの1人は結婚してるんです。
その奥さんとは2人が付き合っている時から面識があって、仲良いんですよ。ま、当時は治療していなかったので、ボーイッシュなお姉さんって感じでしたけど笑
ただ、奥さんのご家族には僕がこうだって言ってなかったので、結婚式の時に初めて顔合わせしたんですけど、「あれ?お姉さんは?」って言われて笑
「あ、私です。美保です・・・汗」「あ・・・・・・」みたいな感じでした笑
Yさん
笑笑
加藤幹保
幸いな事に、特に変な事を言われるとかないですけど、もし、アレルギーみたいに拒否反応を示す方だったら怖いなって思いましたね。やっぱり自分の中にもどこかそう思う部分があったので、迷惑かけちゃうこともあるのかなーって真剣に思いました。
Yさん
なるほど。それって性的マイノリティもそうなんですけど、世の中のマイノリティ全てがきっと思ってるのではないかと思います。障がい者もだったりもそうですし。
加藤幹保
確かに!カミングアウトってしてもしなくてもどっちでも良いいんですが、現状はその選択肢がないなと思うんです。カミングアウトしても大丈夫な状況で、「する」「しない」の選択ができることが、本当の意味で選択できるってことだと思うんです。今は、必然的にしない方向になってしまうので。
Yさん
あー、本当の意味で。そうですね。わざわざカミングアウトなんて言う言葉を使わなくて良くなれば、そうですね、それこそ多様性ですね。
加藤幹保
人ってそれぞれ人には言えない事・言いにくい事あるじゃないですか。セクシャリティに関わらず。例えば、学生のだとすると、好きな子がいる事をバレないようにするじゃないですか。バレたらこの世の終わり的な何かがあって笑なんていうかなープライバシー?
Yさん
守りたい部分ですね
加藤幹保
そう!それって言うか言わないか・誰に言うかとかって選択してるじゃないですか。最近だと、不妊治療とかもそうですよね。
本当は会社とか周りにも言って理解がある方が、治療に専念できるし。不妊治療休暇を導入している企業もあるけど、その制度を使ってる人は少ないですよね。
Yさん
そうですね。最近、不妊治療をテーマにしたドラマもあったので、それを見て自分がそうゆう立場になったら、同じような事するのかなーと色々考えました。
加藤幹保
最近メディアで取り上げられているLGBTとか不妊治療ってテーマは違うんですけど、根本は同じだなーって思うんですよね。ありきたりだけど、多様性とか人権とか自分らしく生きようみたいなメッセージだと思うんですよ。
Yさん
その通りだと思います。かなり共通する部分があると思います。制度もそうですけど、周りの理解が大切ですよね。
加藤幹保
そうですね。
先ほど、カミングアウトという言葉を使わなくてもいいような状況になるのが理想だとおしゃっていましたけど、それは実現できそうですか?
Yさん
難しいと思います。相当、段階を踏まないとそこには辿り着けないと私は思いますね。
加藤幹保
うん、そうですよね。相当段階を踏まないといけないけど、今、LGBTは世界的に見てもホットな話題だと思うんです、それって意味があると思って。このタイミングでやっておいた方がいいと思うことはありますか?
Yさん
そうですね。ちょうどプライド月間もありますし。言い方悪いですけど、ちょうど波に乗ってる訳ですよ。
加藤幹保
いい波乗ってんね!ですね笑
Yさん
そう、いい波乗ってんねなんですよ笑なので、正直ビジネスだったりボランティアだったり、芸能人のカミングアウトだっだり。
まあこれもカミングアウトという言葉を使っちゃうんで微妙だなとは思うんですけど、もっと色んなところで陽の目を見る人が多くなればいいんですけど・・・とにかく波には乗っておけ!と思います。
加藤幹保
ですよね!タイミングが命ですからね。多様性がますます求められる社会で、LGBTってめちゃくちゃ分かりやすいテーマだと思うんですよね。俺たちの時代がきた!みたいな笑
Yさん
やっと時代が追いついてきたかって感じですよね笑
加藤幹保
まーこうやって言ってるとね、お前らの意見だけ主張しやがってとか、所謂アンチがいる訳ですけど、そう思いますか?
Yさん
アンチの心を持つのはいいと思います。皆んな其々考え方も違うし。
ただ、差別とか偏見になるような事を思うのは良いけど口に出してはいけないので、それを言った時点で、「じゃ、あなたはストレートだっていう理由だけで、殺害されたりいじめられたりした事あるんですか?」って言いたいです。
加藤幹保
あーー、すごい力のある言葉ですね。
本当に、LGBTって言うだけですごく色んな事聞かれたりしますけど、同性愛って言った瞬間に、「いつから?」「どんな感じ?」「どうやってSEXするの?」って聞かれたりしますよね?
Yさん
はい!聞かれます!!
加藤幹保
じゃ、異性愛って「いつから?」「どんな感じ?」「どうやってSEXするの?」って人に聞きますか?って話なんですよね。
Yさん
そうなんです!!!!人と違うからって何でも聞いていいって思うな!って思いますよ。
加藤幹保
もちろん、興味関心を持つって凄くいい事だと思うんですけど、性的な部分しか興味もたれないこともありますよね。もっと他の部分も見て欲しいですけどね。クリエイティブな分野で活躍されてる人も多かったり、パワーある人も多い気がするんです。

LGBTの精神的葛藤

Yさん
LGBTの中で格差が大きいですね。能力があって芸術の世界ですごく活躍している人や色々な活動している人
一方で、大学出たけど就職できませんみたいな子もいれば・・・ま、私のことなんですけど笑
一般的にも格差社会と言われていますけど、LGBT界は振れ幅が大きいと感じますね。
加藤幹保
ですね!何でなんですかね?全体的に組織に属して正社員でっていうよりも、非正規で好き勝手働いている割合が多い気がします。そもそも、縛られるのが嫌いなんですかね?
Yさん
あ、それあると思います。散々縛られてきたからいいや!みたいな。
加藤幹保
とりあえず一旦は大衆に寄せて就職してみるものの、やっぱ違うなと感じて方向転換する人多いですよね。
Yさん
はい、私の周りにも結構います。その辺ってセクシャリティ含めた生い立ちとの関係性ってあるんですかね?
加藤幹保
僕はあると思います。実際に統計とったら出そうですけどね。時代の流れもありますけど、大衆と同じ生き方してもねっていう感覚を僕たちは本能的に持っている気がしますね。だから、割と自由な生き方している人が多いのかな。
Yさん
あーそれはありますね。私が感じているのは、マイノリティの人って一回ガクって落ち込む時期があるじゃないですか。不登校とか退学・留年を経験してる子が多くって、その流れであんまり社会に適合するタイプではなくなっちゃったのかなと。人より悩みを一個多く抱えて生きている訳じゃないですか。だからメンヘラの率も高くないですか?
加藤幹保
高いですね。悩みやすい頭の思考になってしまっているので、うつ病とかになったり。だから、あまり精力的に前に進んでいく気になれないのかなって。
Yさん
私も所謂、メンヘラってやつなんで笑
加藤幹保
そうなんですね。僕もすごい悩んだ時期は感情コントロールができなかったです。
何万回も同じ思考回路を辿って、入り口違くても出口はネガティブな結論ってのを繰り返していたら、いきなり涙でちゃうようになって。
何が原因か分からないけど、とにかく涙でちゃうみたいな笑
これは流石にやばいなっと思って病院に行って、うつ傾向だねって言われて、一時期薬飲んでましたよ。
Yさん
ですよね。鬱になりますよね。何か変な言い方ですけど笑
加藤幹保
なりやすいですよね。僕の場合は、軽度だったし薬で感情をコントロールできる時間が長くなって、冷静に自分の状況を考えられるようになってから、徐々にこの思考回路に入ったらダメだから、ポジティブな結論に持って行こうと意識するようになって、それを繰り返していたら大丈夫になりましたね。
Yさん
わかります。まだ制御が効かない時もあるんですけど、お医者さんと何回も話すうちにだんだん分かってきますよね。
話がすごく変わりますが、LGBTのゲイ・レズビアン・バイって親の影響ってあると思います?例えば、幼少期に父親から暴力を受けたとか。今日仕事中、ずーっとそのことを考えていて笑
加藤幹保
仕事してください笑
外的要因はあると思いますよ。ただ、性的指向がもともと同性や両性という性質を持っている事が前提で、その程度が強いか弱いかで外的な要因から受ける影響の差があるんじゃないかと。生まれながらにしてその性質が強ければ、周りの環境とか関係なく、自分がゲイやレズビアンって小さい頃から認識してると思うんです。
でも、その性質がマイルドだと、気がつくまでに時間がかかることもあって、そのきっかけが親からの暴力とか性的な何かってのはあると思います。
だから、もともとの性質があるかないかで、男性恐怖症とか女性恐怖症という言葉で表現されるのか、ゲイ・レズビアン・バイセクシャルって表現されるのかの違いなんじゃないかなーと思ってます。
Yさん
あーー、なるほど。スッキリしました!
加藤幹保
僕がそう思ってるだけですけどね。
Yさん
いや、スッキリしました!
加藤幹保
それは良かったです。
もっと色々お話ししたいんですけど、話が尽きないので今日はこの辺で笑
凄く色々なLGBTの側面をお話する事ができて良かったです。貴重なお時間ありがとうございました。
Yさん
ありがとうございました!笑

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